認定資格取得者の資格更新に関する特例措置について

2023年 9月 10日
一般社団法人 日本獣医循環器学会
理事長 松本浩毅
認定委員長 青木卓磨

謹啓 錦秋の候、会員の皆様にはますますご壮健にてご活躍のこととお喜び申し上げます。
 日頃より本学会に多大なるご支援をいただき心より感謝いたしますとともに、2023年2月6日に表題の件についてお知らせいたしましたが、改めてご案内申し上げます。
 皆様もご存じのように、日本獣医循環器学会では、循環器系疾患の診断と治療に関するより専門的な知識と技術の習得を目指そうとする獣医師および動物循環機能検査に携わる専門技術者の要望に応えるため、2001年7月に『動物循環器認定医制度』を発足させ、この間に獣医循環器認定医(以下「認定医」)150名以上と動物循環器認定研究者(以下「認定研究者」)3名が誕生し、それぞれの分野で活躍されています。さらに2024年度からは、認定資格取得者のうち、動物循環器学の各分野で指導的役割を果たし、後進の育成が十分に可能であると評定される認定医もしくは認定研究者を、それぞれ獣医循環器上席認定医、動物循環器上席認定研究者とすることで手続きを進めているところです(なおこれに伴い、従来の『動物循環器認定医制度』を『動物循環器専門家認定制度』と改めます)。
 さて認定資格の更新についてですが、動物循環器認定医制度規程の第10条に「認定資格取得者は5年毎にその資格を更新しなければならない」とあり、さらに認定更新の基準については動物循環器認定医制度施行細則の[5]に明記されています。ところが、認定資格を取得しているにもかかわらず、“認定更新を行っていない”、あるいは “認定保留の状態を続けている” 先生方がかなり多いというのが実情です。このことは、近々に立ち上がる『動物循環器専門家認定制度』の根幹にも大きく関わってきます。2年前のアドバンスコースの開設に先立って、会員の皆様には書面にて「認定資格取得者の中で、認定更新条件である “動物の循環器” への論文投稿に苦慮し、保留を余儀なくされている先生方には、アドバンスコースの全講座を受講することで “動物の循環器”投稿に代える」旨アナウンスいたしました。しかしながら、この当該コースには新たな講座が加わったことを受けまして、その内容(条件)を以下のように改めるべくここにお知らせする次第です。

  1. “動物の循環器” への論文投稿がかなわずに(またはその他の理由により)、認定資格の更新を行っていない(無申請)、あるいは認定資格が保留中である(認定保留中)認定医もしくは認定研究者については、これまでの無申請期間あるいは認定保留回数に関わらず、1回の認定更新に限り、アドバンスコースの全講座受講ならびに課題レポートの提出で論文投稿に代えることができます。繰り返しになりますが、当該コースは当初17講座(2年で1周り)でスタートしましたが、その後講座数(3年1周り)が増えております(詳細はhttps://www.jsvc.jp/certification/advance/をご参照ください)。
  2. 認定更新に関して、無申請あるいは認定保留中の認定医もしくは認定研究者にあっては、2027年度終了までにアドバンスコースの全講座を聴講し課題レポートを提出した上で認定更新の手続きをとることとし、その期限を過ぎても無申請または認定保留中の場合には「資格失効」といたします。
  3. アドバンスコースの全講座を聴講し、それにかかる “課題レポート” を提出することで、それまでの経緯に関わらずすべてが一度リセットされる(認定更新される)運びとなります。なお、課題レポートの内容については追って連絡いたします。

ご多忙の中大変恐縮ではございますが、ご高配のほど宜しくお願い申し上げます。 謹白